今回は2,010年代に「生理痛」を訴えて来院された20代 女性の臨床例です。
こちらの患者さん、お母さんも患者さんでそのお母さんと一緒に来院されました。
10代の頃から生理痛があり、そのほかにも様々な症状を訴えていました。
女性特有の症状のため治療の現場では男性の私から質問するのは控えています。
しかし、女性が来院された場合は「三陰交」というツボを押さえてみます。
大概の女性はここを押さえられると、痛みを訴えることが多いです。
そういう時は、骨盤内の臓器の異常と診てお灸をします。
10代の頃からの症状が簡単には良くならないだろうなと思いました。
しかし、2回の治療ですこぶる体調が良くなりました。
2回の治療の経過とその後にお母さんが来院された時に聞いた話も記しました。
鍼灸治療院たけしたブログ 管理人
(はり師:第 140155 号 きゅう師:第 139966 号)
予診票
初診日
2,010年代 6月24日
性別・年齢
女性 20歳
主訴
生理痛、頭痛、めまい
現病歴
記載なし。
ペインスケール(痛みの度合い)
一番辛い時を10としたとき6
病院での診断
記載なし。
その他の症状
肌荒れ、眠りが浅い、体が重い、首・肩・背中の痛み・凝り、空腹はあるが食べたくない、立ちくらみ、疲れやすい、イライラする
体温・血圧・血糖値
記載なし。
薬の服用
記載なし。
治療経過
1回目 X年6月24日
腎虚脾虚証
はり治療
左太谿、左太淵、左太白、右太陵、右合谷、気海、中カン、下大巨、飛陽、フ陽、右照海、次リョウ、志室、左腎兪、右脾兪、左肺兪、右厥陰兪、左膏肓、柳谷風池、風池、右上天柱、左耳めまい点、攅竹、太陽、陽白
きゅう治療
三陰交、次リョウ
評価
・体が軽い。
・三陰交に自宅でお灸をするように指示。
2回目 X年7月6日
肺虚肝実証
・体調はずいぶんと良い。
評価
・引き続き、自宅でのお灸を指示。
・調子悪い時、または定期的な治療を提案して治療終了。
まとめ
2回目の治療の時はかなり体調が良くなり喜んでいました。
10代の頃からの症状がすぐに良くなったのは若さゆえに治す力が旺盛だったのと、自宅でお灸を続けた結果でしょう。
2回目の約2ヶ月後にお母さんが来院されました。
その時に、娘さんの様子を聞くと「調子が良く。肌がキレイになった。」と返答がありました。
「三陰交」のお灸は続けているようで、その効果が出ているのだと思いました。
この「三陰交」のツボは骨盤内にある臓器の子宮や卵巣に影響を与えます。
ということは女性ホルモンに好影響を与えるツボということであります。
実際に「肌がキレイになった。」のはその証拠になると思います。
この「三陰交」は他にも、逆子や安産にも効果があろます。
今回の症例は、20代女性の「生理痛」の治療の記事でした。
20代女性の逆子の治療です。臨月前で難しいと思われましたが、無事に逆子が治りました。