自律神経失調症とはどんな病気か知りたいですか?
自律神経失調症になる原因と症状、ほかの病気との違いを判断する方法を分かりやすく解説しています。
自律神経失調症ってどんな病気なんだろう?私にも様々な症状があるから、自律神経失調症という病気の事を知りたい。
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている私の臨床経験は、15年ほど。
鍼灸治療で様々な病気、症状を治療しています。
実際に、私は自律神経失調症で現れる症状を治療して改善しています。
こういった私が、解説していきます。
自律神経失調症では様々な症状が現れます。
原因や症状、注意点を知ることで安心感を持つことが出来ます。
3分ちょっとで読めるので、自律神経失調症とはどんな病気か知りたい方は、最後まで読んでみてください。
1、自律神経失調症とはどんな病気?
最初に自律神経について解説します。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経と副交感神経にはそれぞれ働きがあります。
最初に知っておくべき基礎知識
②:副交感神経の働き
③:自律神経のバランスが崩れる
下記で1つずつ解説します。
交感神経の働きは?
交感神経は日中の活動時間に優位になります。
なぜなら、日中は学校に行って勉強したり、職場に行って仕事をしたりと活動するためです。
交感神経の主な働き
唾液の分泌をおさえる
気道を弛緩させる
血管を収縮させる
心拍を速くする
発汗をうながす
消化をおさえる
すい臓の働きをおさえる
小腸と大腸の働きをおさえる
ノルアドレナリンとアドレナリンの分泌をうながす
排尿をおさえる
例えば、朝の起床前から血管を収縮させることで、血圧をあげて活動を促すということですね。
交感神経の働きは、体をやや興奮状態にして活動を促すことです。
副交感神経の働きは?
副交感神経は夕方以降に優位になります。
なぜなら、夕方以降は体をリラックスさせるためです。
副交感神経の主な働き
涙と唾液の分泌をうながす
気道を収縮させる
心拍を遅くする
ブドウ糖の産生と放出をうながす
消化をうながす
小腸、大腸の働きをうながす
排尿をうながす
例えば…お腹が空いたり、美味しそうな食べ物を見たときに口の中に唾液が出てくるような状態ですね。
副交感神経の働きは、体をややリラックスする状態に促すことです。
自律神経のバランスがくずれる
自律神経のバランスが崩れることで自律神経失調症になりやすくなります。
先ほど解説しましたが、自律神経には交感神経と副交感神経がありそれぞれ働きが違います。
日中は交感神経、夕方以降は副交感神経が優位になると解説しましたが、片方が優位になり過ぎないようにお互いでバランスをとっています。
これが、様々な原因が誘因となりバランスが崩れると…
例えば…子供の頃に翌日に楽しい遠足があると、体が興奮してなかなか寝付けないということがありますよね。
自律神経失調症とは自律神経のバランスが崩れている状態です。
自律神経失調症とは交感神経の働きと副交感神経の働きのバランスが崩れている状態ということですね。
2、自律神経失調症になる原因、4つ
自律神経失調症になる原因は主に4つあります。
自律神経失調症になる原因、4つ
原因②:年齢によるホルモンバランスの変化
原因③:環境の変化
原因④:心身のストレス
原因①:生活習慣の乱れ
自律神経失調症になる原因の一つ目は生活習慣の乱れです。
なぜなら、現代人は多種多様な働き方や生活をしているからです。
例えば…
このように、自律神経失調症になる原因の1つ目は生活習慣の多様化にあります。
原因②:加齢によるホルモンバランスの変化
自律神経失調症になる原因の2つ目は加齢によるホルモンバランスの変化です。
なぜなら、人は年を重ねるごとに体の機能が低下して、適量のホルモンが分泌されなくなるからです。
例えば…
このように、自律神経失調症になる原因の2つ目は加齢によるホルモンバランスの変化です。
原因③:環境の変化
自律神経失調症になる原因の3つ目は環境の変化です。
環境の変化とは自分の立場が変わることです。
例えば…
環境が変化するという事は、期待感もありますが少なからず不安感もあります。そういった不安感が自律神経失調症の原因となり得ます。
自律神経失調症になる原因の3つ目は環境の変化による不安感にあります。
原因④:心のストレス
自律神経失調症になる原因の4つ目は心のストレスです。
人間の悩みの9割は人間関係と言われています。
学校、職場、家庭内など様々な場面で人と人との関わりがありますよね。意見が合わなかったり、他人の行動を気にしすぎたりというのが積み重なると心のストレスが増していきますね。
例えば…
片付けの仕方が気に食わないとか、洗濯ものの干し方が自分のやり方と違うとかですね。そういうことを我慢して意見を言わないと心の負担になることもありますね。
自律神経失調症になる原因の4つ目は人間関係による心のストレスにあります。
3、自律神経失調症にはどんな症状がある?
次は自律神経失調症の症状を紹介します。
自律神経失調症では頭から足まで様々な症状が現れます。ほとんどの場合は少なくても2〜3つ、多い場合は5つ以上の症状が現れることがあります。
自律神経失調症の症状
・頭の症状
頭痛、頭が重い、偏頭痛、めまい
・胸の症状
動悸がする、胸が締め付けられる、息苦しくなる、咳が出る
・腹部の症状
胃がつかえる、胃が痛む、下腹部が痛む、吐き気がする
・手足の症状
手や足が冷える、手のひらや足の裏に汗をかく、しびれ感
・便の症状
おしっこが近い、夜中に何度もトイレに行く、下痢・便秘
・体重の変化
ダイエットをしていないのにヤセる
・体全体の症状
疲れやすい、常に体がだるい、寝起きが悪い
・メンタルの症状
やる気が出ない、イライラする、ビクビクする
私の経験
動悸がする、少し動くと胸が苦しくなり息がしにくくなる、手や足の裏に汗をかく、ダイエットもしてないのにヤセる、でした。
特に胸の症状は辛く、心臓が止まるのではないかと不安な日々を送っていました。
このように自律神経失調症では様々な症状が同時に現れる事が多いです。
4、自律神経失調症の症状がある時の注意点
続いては、自律神経失調症の症状がある時の注意点を紹介します。
先ほども紹介したように、自律神経失調症では様々な症状が現れます。
そして、自律神経失調症の時は病院での検査ではハッキリした結果は出ません。
しかし、自律神経失調症の症状がある時は自律神経失調症以外の病気があるかもしれないという注意が必要です。
なぜなら、症状が長引く、症状がダンダンと強くなっている、このような場合は他の病気の可能性があるからです。
例えば…
症状が長引く、症状がダンダンと強くなっている場合はすぐに病院を受診しましょう。
単なる自律神経失調症なのか、他の病気なのかという事に注意する必要があります。
まとめ:自律神経失調症の事を知りましょう。
最後に本記事のまとめを紹介して終わります。
内容をまとめると以下です。
自律神経失調症とはどんな病気?
②:交感神経と副交感神経は反対の働きをする
③:日中は交感神経が優位
④:夜間は副交感神経が優位
自律神経失調症になる原因、4つ
②:ホルモンバランスの変化
③:環境の変化
④:心身のストレス
自律神経失調症にはどんな症状がある?
②:疲れやすい、体がだるい、寝起きが悪い
③:メンタル症状もある
自律神経失調症がある時の注意点
②:他の病気かも知れないと頭に入れておく
③:症状が長引く、または強くなっている
④:病院を受診して検査をする
自律神経失調症は、症状が多く現れることもあり、辛いものです。
実際に、私も10年ほど前に様々な症状が出て苦しんだ経験があります。
現在、自律神経失調症と思われる症状で辛い思いをされている方が本記事を読んで不安が解消し、また次の行動に移ってくれれば幸いです。